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#夏の上高地 梓川と田代池

上高地と言えば、大正池に焼岳そして梓川、田代池、河童橋、明神池、徳沢等々、名所景勝地が沢山ある。

奥を極めれば、まだまだ沢山の名所が有ると思うけど、今回は、梓川と田代池について触れてみようと思う。

梓川・・と、聞いただけで何だか神秘的な響きを感じるのは僕だけだろうか?そう言えば、随分前のことだけど、母親が呼んでいた本で梓弓という題の本があった。

今思うと、借りて読んでおけば良かったのだけど、その当時は「変わった題名だな」と思った程度でさほど興味が無かった。

上高地に通うようになってから何だか「梓」という文字が妙に気になるようになって、梓をググってみたら、別名を「木王」とも呼ばれて、「百木の王」として尊ばれていたらしい。

昔は、農家の傍らに桑の木と梓の木が植えられていて、それで故郷のことを桑梓(そうし)と呼ぶと書いてあった。

梓はしなやかな木で、弓を作る材料として使われていたらしい。女の子が産まれると梓のしなやかさにあやかって梓と名づけることも有ったんだとか・・。

梓弓は、古代から霊を招く神事に使われていたそうで、カミオロシ、ホトケオロシとも呼ばれていて、梓弓を使う巫女を「梓巫女」と呼ばれていたらしい。

梓について調べてみたら、やっぱり印象通り、神秘的な木で、それと同時に人々の暮らしに欠かせない木だと分かった。

そう言えば、梓川も涸沢カールの右手辺りから流れて来る景色などは犯しがたい様な不思議な威厳を感じたのは僕だけだろうか?

これと同じ感覚は、後の書く田代池でも感じた。

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