自然景観

#夏の上高地 焼岳と大正池

上高地との馴れ初めは去年の秋で、その当時は、マイカー乗り入れ禁止や時間制限も知らない全くのビギナーで、山登りどころか、ピクニックさえしたことが無い門外漢だった。

ところが、ある日、急に思い立ったように「上高地に行こう!」車に乗ったのが大きな間違いで、手痛いしっぺ返しを食らってしまった。

飛騨山中の紅葉を見ながらのんびりと行った結果、到着した頃は既に閉門時間が迫っていて、おまけにマイカー乗り入れ禁止のため、シャトルバスに乗ろうにも最終便はとっくの前に出ていて、引き返さざるを得なかった。

それでも懲りないで次の週に再度訪れてから上高地の魅力の虜になって、この次は、新緑の上高地を見ようと計画したけど今年の春は短くてその思いを叶えられなかった。

そんな事情で新緑の上高地は来年の春までお預けとなり、今年最初に上高地を訪れたのは真夏の季節だった。

来年の春には今年見られなかった分、綺麗な新緑を見せてくれるだろうと期待して待つのも悪くないかな。

この次に上高地に行くときは、温泉に浸かりながら上高地の自然を満喫するのも良いかなと楽しみにしている。

思い返してみると、初めて上高地を訪れたころは、忙しく歩き回った結果、足が棒の様になって日が沈む頃には疲労困憊だったけど、今後はゼンマイを緩めに巻いてゆったりと行動することにしようと思う。

ほんの少しだけビギナーの域から脱し始めているのかなと思うけど、これも手前味噌な勝手な思い込みだろうか?

春が短ければ、次の春を待つ・・。疲れたら休む・・そんなに忙しく急がないで成すがままに身を委ねのも良いものだ。(うん、何だか悟りを開いたみたいな気がしてきた・・)

さて、悟りを開いたと勝手に思った所で、気分良く本題の焼岳大正池について書いてみることにした。

今年の夏の焼岳

アカンダナ駐車場から出発するシャトルバスに乗って大正池で降りると、最初に焼岳が姿を見せてくれる。

緑の木々に包まれた焼岳は、秋の姿とは違って何処となく穏やかな感じがした。

去年の秋の焼岳

アングルが少し違うけれど、こうして見ると、秋の焼岳は、少し険しさを感じるような気がした。

空の青さも夏の方が大分濃い様に見えてここでも季節の違いを感じた。(カメラで露出設定は同じです)

焼岳は、標高2,455 mだけど、最初に見た時はそんなに高くは感じなかった。もっと正直に言えば、目の前の山が焼岳だということすら知らないでいた。(誰でも最初はそう・・かな?)

あのお山が焼岳だよ

周りの人たちの話声に聞き耳を立てると、どうやら目の前の山が「焼岳らしい」と分かったというお粗末・・。

焼岳がそんなに高く感じないのは、上高地自体の標高が約1500メートルなので、その立ち位置から見れば1000メートル程度の高さにしか見えなということ。(案内板情報です)

焼岳を見上げている内に中学生時代の校長先生が全校集会で話された訓話を思い出した。

それは、「富士山を麓から見上げれると高くて綺麗だけど、高い山から見れば、バケツを逆さまにした程度の姿にしか見えません」という内容の訓話だったと記憶している。

とても敵わないと思っていた相手でも、努力を重ねていけば敵わないと思っていた相手と対等に戦える様になるという例え話だった様な気がするけど、当時は何も理解することなくすっかり忘れてた。

そう言えば、大谷選手も「WBCで大リーガーのスター選手を憧れの目で見ていないで自分たちも高いステージに立って胸を張り、堂々と戦おう!」と言っていたな・・。(校長先生は偉かった!)

今頃になって思い出してみてももう遅い・・。(いや!大丈夫!まだ間に合う・・生きている内は頑張ろう!)

焼岳と朝靄のベールに包まれた大正池

焼岳の麓に霧のベールに包まれた大正池はとても神秘的。

※この日は、5時30分発のシャトルバスに乗りました。

※連休初日などは夜中の内に満車になってしまうのでご注意!!。

大正池は、大正4年に焼岳が噴火した時の溶岩が梓川をせき止めて出来たそうで、現在は、東京電力が発電の水資源として活用しているそうな。(詳しくは関連サイトを見てね)

梓川から流されてくる土砂を放置すると、7~8年で池が消滅してしまうので東京電力が浚渫して大正池の保全に努めてそうだ。(案内板情報です)

この夏に出会ったお猿さんやお魚さん(多分岩魚かな?)たちは、警戒心がぜんぜんなくて自然のままの姿を見られたことがとても嬉しくて時間が経つのも忘れて眺めていた。

何時かは上高地に行きたいな・・と思ってばかりの上高地だったけど、去年の秋にようやく実行できて本当に良かったと思っている。

と、こんな感じで次回は、田代池と、梓川について書いてみようと思っている。

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