
上高地の魅力
青文字をクリックすると関連サイトにリンクします。
ユーチュブのやっとかめ通信で動画配信もしているので宜しかったら見て下さい。
今日はスマイルです。今回は上高地について書いてみたいと思います。ところで皆さんは上高地に行ったことはありますか?。
上高地は、超有名な景勝地なのでそんなことを聞くのは野暮だと思うけど、私は若いころからの憧れの地で、行きたいと思いながらその機会が有りませんでした。

ある日、高山へ出張して、野麦峠道路を走っていると、上高地の看板が目に飛び込んできた次の瞬間、『上高地だ!』と、若い頃の思いがフラッシュバックしました。
それから数カ月経過したある朝、突然上高地へ行こうと思い立つと、カメラだけ持って飛び出したものの、この日の上高地行きは見事な失敗に終わりました。
それもそのはずで、上高地についての知識は皆無で、行けば何とかなるとばかりに鉄砲玉の様に飛び出して行ったのが、ことの始まりでした。
呑気な気分で、せせらぎ街道の紅葉を眺めながら上高地の紅葉はさぞかし綺麗だろうと期待して運転している時はその日の結末を知る由もなかった。
せせらぎ渓谷で少し休憩しようと立ち寄った頃から、上高地行きに黄色信号が点滅し始めていたけれど、この時点ではまだ大事に至る状況ではなかったけど、この後の行動がまずかった。
その後、本来なら高山経由で国道158号線ルートで行くところを飛騨市経由で国道471号線ルートを通ったところで、赤信号が灯り始めていた。
林道かと思えるような険しい道を走っていると、前方からお猿さんの群れ(家族かも?)がこちらの方に歩いて来るのが見えてきた。何だか嬉しい気持ちになってしばらく眺めていた。
しばし車を止めて眺めていると、お猿さんたちは慣れっこなのか、何事もないかの様に悠々と通り過ぎていった。この時点で赤信号を通り越して真っ赤になっていた。
実は、この頃から時間の遅れが気になりだしていたけど、それでもまだ大丈夫と、赤信号を突破したが、ここで既に取り返しのつかない事態になっていた。
ようやく上高地の入り口まで辿り着いたものの、警備員が気の毒そうな顔をしてマイカーが乗り入れ出来ないことと、閉門時間も迫っていると教えてくれた。
ここで己の無謀で軽率な行動を悔やむことになるが、時すでに遅し。何の成果も無く岐阜まで帰るのかと思うと、情けないやら悔しいやらで涙がこぼれそうになった。
泣きたい気持ちをこらえながら寂しい夜道を引き返す道中で、それでもお猿さんに会えたから良いじゃないかと自分を慰めるのが精いっぱいだった。
こうして、最初は上高地の神様に門前払いされたけれど、次の週にはケロリとして再挑戦すると決めた。スマイルは失敗も多いけど、立ち直りも早い・・のです。
そして再出発の日の朝、下調べも準備も完璧で、意気揚々と出発したのは良いけど、今度は期待した紅葉の見ごろは既に終わっていた。
少し気落ちしたけれど、それでも気を取り直して大正池から梓川沿いに河童橋に着いた頃にはすっかり上高地の魅力の虜になっている自分に気が付いた。
と、ここまでが、上高地デビューした年のお話・・・。
そんな訳で、次は新緑の上高地を訪れようと計画したけど、春がとて短くておまけに梅雨の影響で天候にも恵まれず、二回目の上高地は萌える緑の夏模様だった。
秋に上高地に来たときなどは、少しでも多く見ようと、急ぎ足で歩きまわって夕方にはクタクタに疲れて帰りの道のりが遠く感じた。
そんな教訓を活かして、次からはゼンマイを緩めに巻いてゆったりと行動してみようと思う。そう思って見ると何だか少しだけ成長した様な気がしてきた。
少しは進歩したと思いたいし、たまには自分を褒めてやっても良いと思う。そんなことを考えている内に少し悟りを開いたみたいな気がしてきた。
悟りを開いた?ところで気分を良くして焼岳と大正池について触れてみたい。話の内容が一回目と二回目が少し交錯するので、そこはご了承ください。
大正池でバスを降りて少し歩いて行くと、大正池の向こうに険しい姿の山が見え始めたが、それが焼岳とは知る由も無く、それほど高く感じなかった。

ねえ、見て!あのお山が焼岳だよ。凄く険しくて迫力があるね!
周りの人たちの話声にそっと聞き耳を立てると、目の前のお山がどうやら焼岳らしいと分かった。

焼岳が高く感じないのは、僕たちが立っている上高地の標高が約1500メートルなので、ここから見上げても1000メートル程度の高さにしか見えないんだよ。

ほうほう!なるほど!良いことを聞いたぞ!忘れない様にメモしておこう・・・帰ったら皆におしえてやるとしよう。
無知な私に教えてくれるかの様な話を聞きながら中学校の地理の勉強をしようとは思いもしなかった。そう言えば、中学生の時に聞いた校長先生の訓話を思い出した。
それは、確かこんなお話だった。

皆さん、富士山を麓から見上げれると高くて綺麗に見えますが、高い山から見れば、バケツを逆さまにした程度の姿にしか見えないということを人生の教訓として忘れないようにして下さい。
校長先生が伝えたかったのは、高く見える目標でも、努力すれば必ず目標を達成出来るということだったと今にして思うけど当時は何も理解出来ず忘れ去っていた。
そう言えば、大谷選手も「大リーガーを憧れの目で見上げていないで堂々と対等に戦おう!」と言っていたな・・。(校長先生の訓示は重くて深かった・・・のだ)
今頃思い出しても遅いか、いや!まだ間に合う!生きている内は頑張ろう!