晩秋の京都に映える金閣寺を訪ねて
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今日は。スマイルです。一年ほど前からブログを始めたましたが我が家の猫たちにパソコンを破壊されたため、投稿を一時停止していましたが、ようやく再開の運びになりました。
「日本の伝統と自然」を訪ね歩いての観て歩き記事と、我が家の猫たちの様子と徒然の思いなども交えながら投稿しています。
小学校の修学旅行以来約60年ぶり金閣寺(鹿苑寺)を訪れました。子供の頃は勉強嫌いで特に歴史なんかは覚えても何も役に立たないと決めつけていました。何故かといえば、過ぎたことを振り返って仕方がないと決めつけていたからです。それが遅まきながら最近になってようやく過去に学ぶことの大事さに気が付きました。
昭和40年から昭和50年にかけてNHKの大河ドラマで放映された「風と雲と虹と」や「国盗り物語」を見て日本の伝統文化に関心を持つきっかけになったのかも知れません。
そんなこんなで今では時間を見つけては足しげく歴史文化の古跡を訪ね歩く様になりました。先人の偉業を目の当たりにして「ああ!もっと早く気が付けば良かった!」と後悔しつつも、残された時間で精いっぱい見て廻ろうと思っているこの頃です。
前置きが長くなってしまいました。本題に入ります。平安時代の華やかで優雅な宮廷文化を日本人として誇らしく思う反面、その裏側には一般民衆の苦しい生活があったのだろうと思うと少し複雑な気持ちになったものでした。
私が生まれ育った岐阜(美濃の国)が舞台になった「国盗り物語」は、司馬遼太郎の原作を何度も読み返して大河ドラマと見比べて見ると、大河ドラマでは所々に色濃く脚色されていて違和感を感じたものでした。でもそれが「物語」だから仕方がないのかな。
「風と雲と虹と」では平安時代の宮廷社会の陰と陽の両面を覗いたような気がしてこの頃から歴史に興味を持つ芽が植え付けられたのかも知れません。主人公の平将門公の武勇と生き様に感動してそれからはとても大好きで尊敬する武将の一人になりました。ちなみにもう一人の尊敬する武将は織田信長公です。世間で一部の人からは六天大魔王等だとか悪魔だとか言われているけど、優しい心も有ったという記述が存在しています。織田信長公がこの世に出てこなければ長く続いた戦国を終わらせることが出来なかったと思います。
さてさて、そんなこんなで歴女ならぬ歴男君?誕生したとまあ、こんな次第です。
前書きが長くなってしまったけれどここから手前味噌のうんちくをひとくさりお付き合いください。
金閣寺は、遠くの山々を借景にしてどの角度から見ても素晴らしい景観を見せてくれます。
足利義満公はこの世に極楽浄土の世界を創造したかったのでしょう。それを傲慢と言うかも知れないけれど、違った見方をすれば、純粋な宗教心の表れかも知れないと思います。
金閣寺の無駄を極限までに省いたシンプルなデザインと黒と黄金色を基調にした外観に松の濃い緑が見事にマッチして絵に書いた様な美しさを見せてくれます。
山門に貼ってある「五用心」の戒めを見て思わず足を止めました。そして思いました。これが極楽浄土への通行手形なのか・・。そして思いました。自分はすでに権利を喪失していると・・。ああ!後悔先に立たず・・。
今回は、晩秋の金閣寺を訪れましたが、次回からは春夏秋冬の季節毎に訪れてみたいと思います。この次の新緑の五月晴れの日に、その次は夏の陽射しに汗をかきながら冷たいお茶を片手に眩しい金閣寺を眺めてみたいと楽しみにしています。
最後に鹿苑寺の境内には自然の地形を巧みに取り入れた空間が所々に有りました。こうして見ると、贅を尽くすだけではなく、自然が創り出した造形物を宇宙や信仰の対象に見立てて崇めるという独特な宗教観も感じられました。
スマイルの独り言
京都へは3回訪れた内の2回はマイカーで見て回ったのですが、駐車料金が高くて駐車時間が気になってゆっくり見学が出来ませんでした。そこで、3回目は電車で京都まで行ってそれからは歩いて見て廻りました。最初は歩くのがしんどいかと思ったけれど、いざ歩いてみると思わぬ所で新しい発見があったりして満足出来る見学が出来ました。
歩いて廻れたのは身体が健康だからこそで、歩けることの有難さがつくづく身に染みた一日でした。年齢の割には結構元気だなと自分でも思うこともあるんだけれど、元気でいられる原因は、食事と水分と睡眠を充分にとって心も身体も枯れない様に心がけているせいかな思っています。そして丈夫な身体に生んでくれた母親に感謝しています。
そうそう、睡眠と言えば、その昔、受験戦争と言われた時代(確か昭和40年ころ)に「4当5落」と言う言葉を呪文の様に唱えて寝る時間を惜しんで勉強させられた学生たちは本当にかわいそうだったと思います。そう言えばこの時代に「受験生ブルース」なんていう歌も流行っていましたね。
昔の人は言いました。「寝る子は育つ」。そして私の格言です。「食べて寝る大人は年を取らない」と・・。
良く食べて良く寝る!さあ!明日も頑張るぞ!!。
次回は、岐阜県郡上八幡市の郡上踊りを紹介したいと思います。