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夏の終わりを告げる郡上踊り納め

今日は。スマイルです。今回は、郡上踊りの「踊り納め」を紹介したいと思います。郡上踊りのフィナーレを飾る主役は、「郡上踊り保存会ジュニアクラブ」です。

その中で、この日を最後にジュニアクラブを卒業する女の子が、開演前に「今日は涙をこらえて演奏します」と挨拶をすると、周りから「頑張れ!」の掛け声が掛かってテンションに一気に火がついての始まりとなりました。

この日のジュニアクラブの演奏メンバーは、女の子が中心だったみたいで、皆とても可愛くて歌も演奏も本当に上手でした。

画面の中心にいた中学生くらいかと思われる女の子が可愛い目をくりくりさせながら懸命に声を張り上げている姿が微笑ましくて印象に残りました。

郡上八幡市は、岐阜市から北へ約60キロメートルの位置にあり、さらに40キロメートル北上すると、長良川の源流に辿り着きます。

そして更に北に走ると、巨大地震で一夜にして壊滅した帰雲城の伝説が残る帰雲山を横目に見て合掌作りで有名な白川郷に行き着きます。

私は、生まれも育ちも岐阜県なんですが、帰雲城の伝説秘話を最近まで知らずにいました。帰雲城の名称は知っていたのですが、何処か他所の県のお城だったと思っていたという誠に持ってお恥ずかしい限りの体たらくでした。

それがどういう訳かこの歳になって急に歴史に興味が出てきて、古刹や伝統芸能を求めて方々を歩き回る様になりました。

今回の郡上踊りや、前回紹介した、白鳥町の白鳥踊り、拝殿踊り、大神楽などもその一環です。

城下町を優しく見守る郡上八幡城
城下町の中心を流れる吉田川
人柱の伝説を伝える高札

郡上八幡の町は、郡上八幡城が優しく見守っています。郡上八幡城の修築が難工事となったときに自ら人柱となった「およしさんの」悲しい伝説が伝わっています。およしさんも郡上踊りの輪の中に居てきっと一緒に踊っているかも知れませんね。

郡上踊りには、かわさき」、「ヤッチク」、「三百」、「ゲンゲンバラバラ」、「春駒」、「猫の子」、「古調かわさき」、「まつさか」、「さわぎ」、「郡上甚句」の10種類の曲があって、保存会の人たちが自慢の声を張り上げて謡います。

郡上踊りの魅力は沢山有りますが、一番の魅力は誰でもが好きな時に飛び入りで踊りに参加できることです。

服装についても全く自由で、浴衣姿、ジーンズにTシャツ、不思議な仮装姿、愛好クラブ?のユニフォーム等々何でも有りです。

浴衣姿に帽子なんて姿もよく見かけますがこれが不思議なことに全く違和感がないのです。ただし、足元を見ると皆さん下駄ばきなのです。スニーカーを履くなどという不届き者は誰一人いません。いや、一人いました。それは何を隠そうこの私でした。この次に来るときは下駄を新調して、郡上八幡の町をカランコロンと歩いてみたいと思います。

踊りの輪に目を向ければ老いも若きも、水の中を魚が泳ぐように踊っています。とても下駄をはいているとは思えない足履き(下駄裁き)です。

そして、もう一つ気が付いたのは、踊りの最中に全く話声が聞こえてこないことです。服装も髪型も千差万別で自由奔放ですが、踊りの輪に入った以上はただひたすら踊りに熱中する。これが郡上踊りの真骨頂であり、特徴でもあるのかも知れません。

踊りの曲ごとに振り付けが決まっているのですが、中にはそれもお構いなしで自分のスタイル踊っても平気です。これも郡上踊りが万民から愛されている所以かも知れません。

郡上八幡の名物をもう一つ紹介します。それは、アユ釣りのメッカの吉田川です。郡上八幡は盆地で夏はとても暑くなりますが、川のほとりに腰を下ろして川風で涼むととても気持ちがいいです。そして吉田川でとれたアユの塩焼きをビールを片手に食べるとたまらなく美味しいです。

郡上八幡へ行くには、高速道路であれば東海北陸道で郡上八幡インターまで行くのが一番手軽で早く行けますが、私は国道156号線を通って四季の景色を楽しみながらゆっくりと時間をかけていくのも楽しいと思いますよ。

春の新緑と夏の濃い緑、そして秋になれば流れるような紅葉が目を楽しませてくれます。そして眼下には長良川が四季折々の姿を見せてくれます。景色の良い所で車を止めてちょっと一服なんてのも良いものです。

ただ、冬の156号線はお勧め出来ません。なぜなら降雪による渋滞や路面凍結で危険だからです。また、この道路は勾配とカーブが多いのでそれなりに注意が必要です。それともう一つ、大雨の時は長良川が氾濫して交通止めになることもあるので天気予報と道路情報をよく確認してからお出かけ下さいね。

もう一つおまけに、高山市へ行くにも郡上八幡から「せせらぎ街道」を通るとこれまた季節ごとの新緑や紅葉を楽しめます。道の途中に五平餅を売っているお店や、道の駅「パスカル」で一休み出来ますよ。

この次は、郡上八幡から20㎞ほど北に位置する白鳥町の白鳥踊りを紹介します。白鳥踊りも郡上踊りと同様に一夏を通じて催されますが、白鳥踊りの特徴は、とてもテンポが速くて下駄を踏み鳴らす様に踊ることです。

地元の人によれば郡上踊りよりも白鳥踊りの方が面白いという人も居るみたいです。郡上踊りなら踊りの輪に入れるけれど白鳥踊りは少し難しいかも・・と思って見ていたのが正直な感想です。まあ、次回の動画を見て比べてみて下さい。

動画をすぐにでもご覧なりたい方はユーチューブの「やっとかめ通信」で検索していただければいつでもご覧いただけますので宜しければご覧ください。

左から「ココ」、「ションタ」、「デブチャン」です

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