哀愁の白鳥拝殿踊り
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今回のテーマは、岐阜県郡上市白鳥町に伝わる拝殿踊りです。白鳥町には、郡上踊りと同じ様な日程で開催されている白鳥踊りが有りますが、それとは趣を異にした、一夏一夜の伝統行事です。
拝殿踊りは、白鳥町の外れにある白鳥神社の境内で催されますが、この拝殿踊りの特徴は、三味線や笛太鼓の伴奏が一切なく、踊りの輪の中に居る人が歌い始めるのを合図に踊りが始まることです。
サビの効いた良く透る声(マイク無しの地声です)の歌を聞いた時に、不思議な世界に引き込まれたような気がしました。
郡上踊りや、白鳥踊りの様に踊りを楽しむという雰囲気ではなくて、想いを訴えるような、そして何かを祈る様な神事の様に聞えました。
踊りの輪の人たちは、みんなうつむき加減に下駄を踏みしめる様にゆっくり踊り始めて、次第に踊りのテンポが速くなって下駄を床に叩きつけるような激しい踊りに変化していきます。
やがて踊りが最高潮になると、踊りの輪の人たちは、我を忘れて一心不乱に踊っているかの様に見えて、その様子は一種のトランス状態さながらの様です。
今回、拝殿踊りを見ることが出来たのは偶然の結果で、本来の目的は、白鳥踊り納めを見たいと思って出かけた先がたまたま拝殿踊りだったという幸運な勘違い?がもたらした結果でした。
この勘違いのお陰で山郷深い伝統文化に出会えたことは本当に幸運でした。多分、この勘違いがなければ恐らくこの先も拝殿踊りに出会うことは無かったと思います。
実は、私が22歳の頃の遠い昔に結婚を前提に付き合っていた彼女(とても美人でした)の実家が白鳥町から更に北へ行った先の山奥で、お盆に彼女の実家に遊びに行った時に連れて行ってもらったのがこの白鳥神社であることを思い出しました。
偶然にもちょうど50年前のことで、何か不思議な縁に導かれて来たような気がして、あの彼女は今どうしているのかと考えると、とても懐かしくてそしても寂しいような気持に包まれました。
今年の夏も拝殿踊りに出かけたいと考えています。もしかすると、そこで昔の彼女に再開出来るかも知れない・・なんて淡い期待を抱きながら。もしかすると、出会っていたけれどもお互いに気が付いていなかったのかも知れません。
我が家の猫ちゃんコーナー
最初の動画は、子猫が生後5か月で、次の動画は、生後1年です。母猫は子猫の成長を見届けてから元の野良猫社会へ帰っていきました。(実は窓の隙間から逃亡でした・・トホホです)茶色の子はもらわれて行き、キジトラの一匹も窓から飛び出して行って帰ってきませんでした。