白川郷と帰雲城の歴史秘話
平家の落人伝説と帰雲城の黄金伝説
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今回のテーマは秋色に染まる白川郷にしました。白川郷は、平家の落人と、帰雲城の黄金伝説と、大地震で一瞬にして消えた悲しい伝説で知られた山深い秘境の郷です。
白川郷は岐阜市から車で国道156号線を北上して、郡上市高鷲町、ひるがの高原、御母衣ダムを経由して約3時間ほど走ると到着します。
帰雲城は、室町時代に内ケ嶋氏によって築かれましたが、1585年の巨大地震で城主の内ケ島氏一族と莫大な黄金が帰雲山が割れた土石流に埋もれて滅亡した悲しい歴史があります。
ちなみに帰雲山の名前の由来は、雲が山に当たって逆流して帰って行ったという言い伝えがあるそうです。地震で崩れた山肌は、今でも草木が生えないで生々しい痕跡を見せています。
白川郷は、平家が倶利伽羅峠で木曽義仲と戦って敗れ、生き残った落人がこの郷に隠れ住んだという伝説が伝わっています。
丘の上に立って小春日和の白川郷の風景を眺めると、その昔この地で飛騨高山の三木氏や金森氏と凄惨な戦いが繰り広げられた歴史があるとは思えないくらい穏やかな佇まいを見せています。
平家の落人がこの地に隠れ住んだのは、鳥も通わない山深い郷で冬になれば豪雪で外の社会から孤立してしまう秘境だったからでしょう。
徳島県三好市西祖谷山村にある「かずら橋」を渡った先にも平家の落人伝説が伝わっています。敗者となった落人が、京の都を偲びながらやがてその地の人々と融合して独特の文化を紡いでいったと思うと、切なくて悲しい気持ちになります。
この風景は、11月下旬で、もうしばらくすると、冬将軍がやってきて一面銀世界に変わる時期で、これはこれで風情があって良いのですが、初夏から真夏にかけての燃えるような緑の景色も見てみたいものです。
短い夏の光と、秋の実りの恩恵を受けて命を懸命に繋いでいく動物や森林の、様態を見てみたい、いや、見るというよりも、肌で感じてみたいと思います。
木々の緑や色とりどりにいたる所で咲き乱れる草花、鳥のさえずりに川面にきらめく魚影、そしてどこまでも澄み渡っ空気・・都会では忘れ去られた大自然がここでは脈々と生きていると思うと次の夏のシーズンにもう一度訪れてみたいと思います。
そして、その次は多分こう思うのでしょう。雪に埋もれた静粛な世界で囲炉裏を囲んで少しお酒を飲みながら昔話や伝説を聞くのも良いものだと・・・。つまり、一年を通じてリピーターになるだろうなと。多分なります。間違いなく・・。
私の先祖も保元平治の乱で平家に敗れて山深い尾根に隠れ住んだという言い伝え聞いているのでこんな風景を見たり、話を聞く感慨深いものを感じるのかも知れません。
多分、我々日本人の多くの先祖は、少なからず同じ様な歴史をたどっているのだと思います。それだからこそ多くの人たちが秘境の郷を訪れて遠い昔に想いを馳せているのではないかと思います。
我が家の猫ちゃんコーナー
今日の主役は、紅一点のお嬢様のデブちゃんです。何故デブちゃんかって?それは名前の通り丸々と可愛らしく太っているからです。でも、兄弟の中で一番身体能力が高くて床からエアコンの室内機まで軽く飛び上がる跳躍力を持っています。とても甘え屋さんで、顔を見ればすぐにコロリンと仰向けになってモフモフ要求をしてきます。